夢への扉

その89「新年の挨拶 解説版~変わる~ 」編

皆さん、あけましておめでとうございます!いよいよ、2020 東京オリンピックイヤーが来ました!皆さんは、この新しい年をどんな年にしたいと思っていますか?
 
2020年最初の「夢への扉」は、1月6日に話をした「新年の挨拶」についてもう少し詳しく説明し、私が今、何をやろうとしているのか皆さんに知ってもらえたらと思っています。題して、「新年の挨拶」解説版です!
 
新年の挨拶の中で、私は“変わる”という言葉を使いましたが、今年のキーワードは、この“変わる”だと思っています。そして、この“変わる”という言葉に込めた思いは2つ、①改善を行っていくことで「現場が変わる」、②「自分が変わる」ことで改革を実行する、ということです。
 
1つ目の“変わる”とは改善です。改善とは、今よりも善くしていくことです。現場や職場で自分たちの困り事をなくしていく、ムダをなしていくことが改善です。ムダとは、不良品を作る、要らない在庫を造る、やらなくてよいことをやってしまうと言ったものですが、そう言ったムダを1つでもなくしていくのが改善です。この時、改善には効果の大小は関係ありません。どんなに小さな改善であっても、それが、現場にとって少しでも善いことであれば、全てがOKです。改善で大切なのは、現場に出て、現地現物でモノを見て、みんなで知恵を出し、一緒に手を出していくことだと思っています。そうすれば必ず、現場は日々変わっていきます。また、自分たちで考え改善を行えば、人は成長し、チームワークが生まれます。改善を行うことで、現場を善くするとともに、自分も成長することができるのです。ソミック1700名、「全員参加の改善」で、現場、職場を変えていきましょう。
 
2つ目の“変わる”は、これまでにやったことのないことをやる、改革です。これまでにない発想で、これまでにない製品を作る、これまでにない工法を生み出す、これまでにやったことのない仕事をする、これが改革です。しかし、誰もやったことのないことをやるのは不安なものです。そんな時は、逆に、失敗しても当たり前、変えることを楽しむぐらいの気持ちでやることが大切だと思います。だから、怖がらずに挑戦する、上司も任せてやらせてみることが大切です。「どうしようか・・・」と迷った時こそ、やる時です。人の目や役職を気にする前に、「私がやる!」と一歩前に踏み出してください。そうすることで、自分が変わり、自分が変わることで大きく成長することができます。
 
以上、“変わる”という言葉から「改善と改革」について話をしました。自動車業界は100年に1度の大変革期であり、クルマの業界も大きく変わっています。だとすると、当然のように私たちも変わっていかなければなりません。むしろ、改善と改革を通じて、変わることを当たり前にし、変わることを楽しむぐらいの気持ちで行うことが、今、最も大切なのだと思います。そして、現場を変え、自分を変えていくことで、人は必ず成長していきます。これから先、世の中はもっと大きく変わり、さまざまなことが起きると思いますが、私たちも変わっていくことで、どんな未来でも創ることができると思っています。
 
 
<今月の本>
「チーズはどこへ消えた?」 Spencer Johnson著
 
今月の本は、“変わる”にちなんで、「チーズはどこへ消えた?」を選んでみました。2000年にベストセラーになった本ですが、今月のテーマ「変わる」ということにピッタリです。ネズミ年、今年の初めに読むにもピッタリです!
本能で動く2匹のネズミと、頭が良く頭で動く人間2人がチーズを探す話です。お互いにチーズを探す2組ですが、変化に対してドンドン動くネズミと、いろいろと考えるだけで全く動こうとしない人間、結果は本を読んでもらえば分かりますが、“変わる”とはどういったことか、変わるためにはどうしたら良いのかが書かれています。コレ、役員の必読書にしようかなあ・・・、ホントにお勧めです!