その84 「こんな部下と働きたい~部下の心得~」編
先月号では、上司と部下の関係について、「上司」について話しましたが、今月は「部下」について取り上げます。上司と部下の関係では、上司が与える影響の方がはるかに大きいとは思います。しかし今回は「上司は部下のこんなところを見ている」ということを知ってもらいたい!魅力ある部下について話してみたいと思います。
1.人として礼儀正しい部下
上司と部下の関係の基本は、まず礼儀から始まると思います。挨拶や言葉遣い、ちょっとした態度にも気を付けてほしいと思います。特に上司が話をしている時に、どこかを見ている、ふんぞり返って聞いているなど…。また、どこかふてくされた感じや、斜に構えた感じがするのは、話をしたくなくなります。「目、顔は、口ほどにものを言い」です。
2.上司の話をよく聞き、上司とよく話す部下
①上司の言ったことを理解しようとする
上司と話をする時に、上司は何を考えて言っているのかを考えてください。何のためにその仕事やるのか、いつまでにどこまでやればいいのかを聞いてください。あうんの呼吸ではなく、お互いのために聞きましょう。また、ちょこちょこ状況を報告してくれる部下も、上司は嬉しいものです。私は、誰がどのくらい聞きに来るか結構気にしており、やはり、よく聞きに来てくれる部下の方が、仕事が早いと思います。
②“報連相”がやっぱり基本
上司に言われたことに対して報告する、状況を知ってもらうために連絡する、何かを決める、もしくは困り事を相談する。上司と話すことはいろいろあるかと思います。でもやっぱり“報連相”が基本です。少しぐらい関係ない話でも、ちょこちょこ話しに来てくれるぐらいの部下の方が、安心して任せられます。
③メモを取る
会議や講演の時、私は誰がメモを取っているかを見ています。私も、話す時にメモが取りやすいようにちょっと工夫して話をしています。
3.上司に言われた以上に考え、実行する部下
上司が言ったことに対して、部下がさらにもう一歩進んで考え、実行してくれると私は本当に嬉しくなります。話をしていても、自分の考えをはっきり言ってくれる部下の方が仕事が楽しいです。そのためには、日頃から自分で考え勉強をすることだと思います。自分で勉強をする人は強いです!
おまけ.むやみにやたらに反抗しない部下
これは本に書いてありましたが、「反論しても良いが反抗してはいけない」そうです。要は、好き嫌いの感情のままにあらがってはいけないということです。
どうせ仕事をやるのなら、上司、部下共に楽しくやりたいものです。日頃職場を見て、“にぎやかな職場ほど仕事も順調に回っている”と思います。働いている職場にボードやパネルがたくさんある、いつもワイワイガヤガヤと上司と部下がひざ突き合わせて話をしている、そんな日々の人間関係が仕事の結果を生み出しているのだと思います。組織の責任は、間違いなく上司の責任です。しかし職場の雰囲気をつくるためには上司だけでは難しいものです。それは会社も同じこと、みんなの力で職場も会社も盛り上げていきましょう!