夢への扉

その49「リオオリンピック」編

夏休みは、リオオリンピックにのめり込んでいました。そこで今月は、リオオリンピックから自分が心に残った日本人のメダルについて話をしてみたいと思います。
 
★ つながり「仲間を信じる」
<体操>  gymnastics
 団体戦金メダルを狙った内村航平は、自らの努力とともに、「オマエの力が必要なんだ!」と仲間たちを鼓舞し、1つのチームを創った。このキャプテンの気持ちに仲間たちが応え、金メダルを首にかけることができた。
 
<卓球> Table Tennis
 福原愛は、団体戦シングルの試合に勝てず涙を流し、「私は足を引っ張っただけ」と言った。しかし、ベンチでは全身全霊をかけ仲間を応援し、その姿は確かに仲間を支え続けた。立派なキャプテンがそこにいた。
 
 
★ 努力「絶対に諦めない」
<テニス>  Tennis
 錦織圭は、3位決定戦にて、これまでなかなか勝てなかったナダルにフルセットの末、勝利をつかんだ。「日本の誇りを持って戦い続けた。これを乗り越えれば自分が強くなれると信じた」この何事をも諦めない気持ちが、96年ぶりのメダルを呼び寄せたと思う。
 
<シンクロ>  Synchronized swimming
 メダル引受人として日本に戻ってきた井村コーチ、その練習は地獄の様相で3年間に及んだ。井村コーチは練習中に「乗り越えた者にだけ見える景色がある」と選手に語っていたという。表彰式では、ちょうどこの日誕生日の井村コーチが満面の笑顔で選手と抱き合っていた。
 
 
★ 目標「高い志」
<男子柔道>  Judo
 日本のお家芸柔道が復活した。日本柔道の目標は「最強かつ最高の選手」。それは単に強いだけでなく、自分自身を律し、自ら考え自ら鍛えられる人のこと。この目標のもと柔道日本が一丸となった。それは、金メダルをとった大野将平の試合後の礼にあったと思う。
 
<女子レスリング> Wrestling
 女子レスリングは金メダルを連発し、どの選手も真剣な眼で最後まで戦った。その中で吉田沙保里は銀メダルとなったが、きっとレスリング全選手の目標は吉田であったのだと思う。吉田が負けたとき、登坂絵莉が観客席で子供のように泣きじゃくる姿がそのことを物語っていた。
 
 
★ 最後に・・・「夢をつなぐ」
<男子400mリレー> Track and field 4x100m relay
 ちょうどこの原稿を書いている時に、男子 4×100m リレーで、日本がアメリカを破って銀メダルを取った。個の力もあるが、日本の強さはバトン渡しにあり、まさに「つなぐ」の勝利だった。間違いなく、このチームワーク、つなぐ力こそが日本人の強みだ。またインタビューでは、第1走者を務めた山縣亮太が「仲間を信頼しバトンを渡した」「夢は持ち続けていれば必ず実現する」と言っていた。
 
 
 オリンピックには、ここに書き切れないくらい全ての選手にオリンピックにかける強い思いがあり、そして、参加した全ての選手は、この大会に照準を合わせ、4年間ひたむきに努力し続けてきたのだと思います。しかし、その結果を分けたのは、「どこまでも高い志」と「誰にも負けない努力」に加え、最後は「自分を信じる力」だったと思います。努力は報われる時も報われない時もありますが、必ず何かの形になって表れ自らを成長させます。
さ~皆さん、オリンピアンに負けないように、我々も2020年Tokyoに向けて頑張っていきましょう~!!