その121 理念・パーパス・アイデンティティ⑥「パーパス・アイデンティティを実践する」編
理念とパーパス・アイデンティティのシリーズ第6回目は、「パーパス・アイデンティティを実践する」について話をします。これまで話をしたように、理念はこれまでのソミックが100年つないできた大切な思い、パーパス・アイデンティティは、これからの100年への決意となります。しかし、これらは、単なる”思い”や”標語”ではありません。いずれも私たち自身が、実践できなければ、全く意味のないものとなります。
このように、パーパス・アイデンティティとは、私たちが物事を実践していく上での大切な「判断軸」となるものです。すなわち、パーパス・アイデンティティとは、私たちの北極星 (North Star) です。パーパス・アイデンティティに沿った製品を開発し、造る、パーパス・アイデンティティに沿った働き方をする、といった行動を起こしていくことが、パーパス・アイデンティティの実践となります。
●今月の一冊
「トランジション」 William Bridges 著
トランジションとは、”人生の節目、転機”という意味になります。人は10代、20代、若い人はもちろんのこと、50、60代であったとしても、節目というものは必ず訪れます。それは、時に外的なもの、内的なものから起きますが、このトランジションによって人は自分の人生、生き方に対する認識が深まり、新しい自分に出会うことができます。トランジションの過程においては、悩み、葛藤し、自分が何者であるかも分からなくなる時もありますが、その時は必ず終わりがきて、自分自身の覚醒が始まります。この空虚と発芽の経験により、人は成長します。今、悩んでいるあなたにおすすめの一冊です。
♬み~んな悩んで大きくなった~! あなたの転機はいつですか?