その59「新しいリーダーとなる」編
「2025年長期方針」について語る、第2回目は「新しいリーダーとなる」です。
新しいリーダーとなる
次の100年を考えた場合必要とされるものは、常に「新しい価値」を生み続けていくことだと思いますが、その価値を創り出すのは「人」です。それは、個人一人ひとりの力ではなく、みんなで力を合わせるチームの力だと思います。そして、そのチームを引っ張っていくのがリーダーであり、リーダーには2つのことが求められると考えます。
①リーダーは、目的・目標を自ら決め、チームの力を合わせていくことで、結果を出すこと。
リーダーは自ら、活動の目的・目標を決め、その目的・目標をメンバーと共有することから活動は始まります。その後、各メンバーに役割を与え、お互いに助け合いながら活動を進め、結果を出していきます。リーダーである以上、この結果に対する責任を持つことが大切です。
②リーダーは、メンバーとの対話や行動を通じて、お互いの信頼を築くこと。
リーダーは、チーム活動を支えるメンバーとの信頼を築くために、メンバーと常に対話をし、活動においては自分も手を出し共通の体験をすることを心掛けなくてはなりません。部下に寄り添う姿勢が、メンバーとの信頼関係を築くことになります。
この「結果を出す」「信頼を築く」ことが、リーダーに求められる2つのことですが、私は部下との信頼関係を創り出すことが何よりも大切だと思っています。
これは、マサチューセッツ工科大学の教授が考えた「組織の成功の循環モデル」を引用した図です。リーダーがチーム活動を行なうためにまず行なうべきことは、メンバーとの距離を縮め、チームの関係の質を上げていくことです。これによりリーダーとメンバーが同じ思いを共有し、活動の目的や目標を共有することができます。すると、メンバーが活動に興味を持ち、自ら行うことを考え、自発的な行動が生まれ出します。この自発的な行動がチームの結果を予想以上のものにすることとなります。これが成功の循環ですが、この中で最も大切なことが、最初にある「関係の質」を高めることだそうです。
この関係の質を高めていくことがすなわち、リーダーとメンバーの信頼関係を築くということです。よって、リーダーは信頼関係を築くためにメンバーとよく話をし、行動を共にするということが最も大切だと思います。時には飲み会や運動などを通じ、時には朝礼や昼礼でメンバーとのコミュニケーションを取りながら、お互いを知り合うことが最も大切なことです。「この人と一緒に働きたい!」と思われる人になることです!
次の100年を考えた時、それぞれの部署、それぞれの立場で、みんながリーダーになることが間違いなく必要となります。おそらくいろいろなタイプのリーダーが生まれてくることになるかと思いますが、サークル活動などの多くの小集団活動を通じ、ソミック石川に一人でも多くのリーダーが生まれていくことが、私の夢です。