夢への扉

その35「“やわらぎ森のスタジアム”を見学して想ったこと」編

7月は、旧暦で「文月」と呼ばれます。昔、7月7日の七夕には短冊に歌や文字を書いたところから文月と言われるそうです。何やら7月はロマンティックな月です。
 
 先月、小島プレス工業㈱さんを訪問させていただきました。 小島プレスさんでは、福利厚生施設「やわらぎ森のスタジアム」を見学しました。ここは、800mのトラックがあるグラウンドの横に、全天候型ドームが併設されている施設であり、年に1回の小島フェスタ、小島大運動会がここで行われるそうです。全天候ドームは、2013年、小島プレス創立75周年に建てられたもので、観覧席は全5,000席、グラウンドを開放することで従業員の家族も含めた7,000名以上の方に楽しんでもらっているとのことでした。何とも大きなドームでしたが、スタジアムの横にはバーベキュー場も併設されており、会社が従業員の家族をいかに大切にしているかが良く分かりました。
 
 その見学の途中で、このスタジアム建設のいきさつを聞きました。小島プレスさんの社是は「和」であり、従業員とその家族との和を一番に考えているそうで、その象徴として行われているのが、小島大運動会です。今から30年前、現会長 小島鐐次郎さんが社長の時、運動会の日に雨が降り、運動会が中止になったそうです。鐐次郎さんは大変残念がり、「雨でも運動会ができないかなあ…」と言われたそうです。その言葉を、後に専務となった方がしっかり受け継ぎ、30年の後、プロジェクトチームを組み、デザイン、工法、屋根の材質など、みんなで知恵を出し合いこのスタジアムができたということでした。
 
 ところで現在、ソミックでは「夢の木委員会」と銘打って、創業100周年に合わせたソミックの理念見直しを行っています。私は、この小島プレスさんに理念というものを見たような気がしました。トップがこれだという熱い想いを持ち、この想いを受け継いでいく人たち、そしてこの想いをかたちにしようと実行する人たち、この全員の想いを一つにするものが理念だと思います。「夢の木委員会」は、まだまだ道半ばではありますが、こんなモノやコトを起こす理念を作っていきたいと思います。