その116 理念・パーパス・アイデンティティ 「理念・パーパス・アイデンティティとは何か?」編
2022年1月、ソミックグループのパーパス・アイデンティティを発表しました。そこで「理念・パーパス・アイデンティティ」の話を何回かに分けてしていきたいと思います。
この話は、2022年度3月に方針説明会で私から話をしたものになりますが、その場では話せなかったことを含めて説明していきたいと思います。第1回は「理念・パーパス・アイデンティティとは何か?」と題して理念とパーパス・アイデンティティの概念とそれぞれの関係性について話をしていきます。
理念とは、ソミック100年の歴史を通じて築き上げてきた価値観であり、これからも私たちが受け継いでいく大切な考えです。一方、パーパスとアイデンティティは、中長期の未来において私たちはどのような存在であり、私たちは社会に対し何ができるのかを表したものとなります。すなわち理念は過去からの視点、パーパス、アイデンティティは未来からの視点という点が異なります。しかし、その中で、理念の「世の中の役に立ち」という言葉がパーパスへとつながり、「愛される会社となる」という言葉がアイデンティティへとつながっていきます。よってこの3つの言葉は強い関係性で結ばれていると言えます。
<今月の一冊>
「PURPOSE そのビジネスは何のためにある?」
岩嵜博論/著 佐々木康裕/著
この本は、以前も紹介した本ですが、タイトルがパーパスということで、再び紹介させていただきます。現在われわれを取り巻く環境は、さまざまな課題が山積みし、予測困難な時代を迎えています。その中で企業は何のためにあるのか、何をすべきかを再定義することは、企業の未来を考えていくにも、社員の心を一つにするためにも、大変に重要なことです。このパーパス経営というものこそがこれからの主流になるべきである、と書かれている本です。実際にNIKE,パタゴニアといった会社もパーパスを重要視し経営しています。