その114 3つの大変化、その①「気候変動 と カーボンニュートラル」編
年頭の挨拶でも話をしましたが、今、時代は「大変革期」を迎えており、①気候変動 ②デジタル化 ③グローバル化の3つが世界に大きな変化をもたらしていると言われています。
そこで、今回はこの中から「気候変動とカーボンニュートラル」について話をしたいと思います。
【気候変動とは・・・】
CO₂を主体とする温室効果ガスが必要以上に増えることで地球上の熱を吸収し温暖化が始まり、異常気象を招くこと。この異常気象とは、海水面の上昇、河川の洪水被害、動植物の生態系の変化、食糧安全保障といった地球規模の大きなリスクにつながる。
【カーボンニュートラルとは・・・】
CO₂排出量CO₂吸収量を同じ量とすること。そのためには、CO₂排出量を抑える「省エネ」、CO₂を出さない再生エネルギーを使う「再エネ」、植物によるCO₂吸収量を増やす「緑化」がある。
【私たちがやるべき事】
ソミックグループがまずやるべきことは、CO₂排出量の「見える化」と「減らす化」です。「見える化」とは工場や事務所でどれだけのエネルギーを使い、どれだけのCO2を出しているか、見えるようにすることです。これによりロードマップが書けます。そして「減らす化」では、エネルギーのムダ使いをなくしていく「省エネ」と再生エネルギーを使えるようにする「再エネ」を行います。また、車に搭載される製品の軽量化も忘れてはなりません。
このことは、私たち一人ひとりの家庭においても同じことです。エネルギーを大切に使い、生活の中のムダをなくしていくことが大切です。エネルギーや物の3R(Reduce、Recycle、Reuse)を基本に、物を大切に使っていくことが必要となります。カーボンニュートラルは、地球に生きる人たち全員の参加が必要です。
【浜松市という街】
浜松市は、全国でも有数の日照時間の長い街であ、り太陽光発電設備導入量は全国一です。また、遠州のからっ風、天竜川のダム、天竜の森林など、再生可能エネルギー、樹木によるCO2の吸収など、カーボンニュートラルのポテンシャルは全国でも有数の高さだと思います。浜松市は、電力の地産地消を行う「循環型都市」を目指しており、産学官一体となる活動が必要です。
【カーボンニュートラルの楽しさ】
カーボンニュートラルを行うとは、省エネ、再エネということだけではなく、一人ひとりが物を粗末にしない、自然と共生した Simple な生き方だと思います。必要でない物に溢れた生活ではなく、自然のありがたみを感じて生き、足るを知る、知足な生活です。その事を会社も個人も考え、目先の豊かさ追い求めるだけではなく、人間にとっての本当の幸せな生活とは何か?を考える時だと思います。