夢への扉

その108 TOKYO 2020 オリンピック前半戦「日本メダリストに見る、勝負の勝ち方」編

TOKYO 2020 オリンピックが2021年7月23日に開幕し、この原稿を書いている今日は、ちょうど半分の競技が終わったところとなります。多くの競技が行われ、日本にも多くのメダリストが誕生しました。今回は、これらメダリストに見る、勝負の勝ち方について思ったことを書いてみたいと思います。
 
【絶対的に高い目標を掲げる】
これまでの全ての競技の中で、柔道は最も多くのメダリストが生まれました。それは、柔道の全選手が金メダルだけを狙っていたからだと思います。また、女子ソフトボールも13年の思いが込められた金メダルでした。
高い目標を掲げることが、人間が持つ潜在能力を引き出す
 
【自分を見つめる】
バトミントン、競泳は期待されながらも、波に乗れず、多くのメダルが取れませんでした。波に乗れない時、逆境に追い込まれた時こそ、自分を見つめる眼が必要です。
Keep your feet on the ground!(地に足をつける!)~映画「GOAL!」より~
 
【誰かのために】
柔道の阿部兄妹、卓球、バトミントンの混合ダブルス、競技は個人の力が基本です。しかし、そこに誰かのためにの心が生まれた時個人の力を超える何かが生まれます。
感謝する心は、何ものにも勝る
 
【楽しむ】
サーフィン、スケートボード、今大会には新しい種目が取り入れられ、新しく若いメダリストが生まれました。彼らは純粋に競技を楽しみ、戦っていました。これが、スポーツの原点です。
 
TOKYO 2020 オリンピックは、新型コロナ禍に開催されましたが、今、日本は変異株の影響もあり過去最高の感染者数となっています。しかし、その日本に世界中から集まった超一流のアスリートたちが集まりスポーツに真摯に向き合い、勝ち負けではなく、力の限りを尽くすその姿は、私たちの心、世界中の人たちのハートを動かしています。
 
<今月の一冊>
「才能を解き放つ、勝つメンタル」  David Galbraith 著
 
この本は、2019年W杯ラグビー、全日本代表のメンタルコーチとして招かれたニュージーランドのスポーツ心理学者が書いた本です。全日本の勝利の秘密とは・・・
 1、非現実的な夢を持ち、夢に全てを捧げよ
 2、緊張している自分と素直に向き合い、何事にも勇気を持って立ち向かえ
 3、結果は二の次、勝つことが目的ではない、自分にとっての成功とは何かを考えよ
 4、スポーツは本来人生を楽しむためにある、自分の可能性を広げ、楽しめ
・・・といったことが書かれていました。興味ある方は、ぜひ読んでみてください。